27 11月 リツキシマブ治験 失敗
Sammaron Researchに、'Norwegian Rituximab Chronic Fatigue Syndrome (ME/CFS) Trial Fails'が掲載されました。 慢性疲労症候群(ME/CFS)の治療薬としてノルウェーで行われていた、リツキシマブの治験(フェーズ3)の審査が通らなかった等が記されています。...
Sammaron Researchに、'Norwegian Rituximab Chronic Fatigue Syndrome (ME/CFS) Trial Fails'が掲載されました。 慢性疲労症候群(ME/CFS)の治療薬としてノルウェーで行われていた、リツキシマブの治験(フェーズ3)の審査が通らなかった等が記されています。...
昨年度、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の所長Dr. Francis S Collinsが、慢性疲労症候群(ME/CFS/SEID)の研究を加速させると宣言した。 NIHが授与している疾病に対する研究費は、年間で合計300億ドル(3兆4千万円)程度にも及ぶ。しかし、慢性疲労症候群は、わずか500 ~600万ドル(5億7千万円~7億円)程度を行き来していた。2015年度は、265の区分において249位であり、花粉症や男性性薄毛より研究費が少なく、トゥレット症候群と同じぐらいの研究費である(参照:NIH - RCDC)。その一方で、同程度の障害レベルである多発性硬化症(MS)は、アメリカで患者数が40万人にもかかわらず、9,400万ドル(約110億円)の研究費が与えられており、いまやQOLは遥かに上回っているHIV/エイズには、30億ドル(約3400億円)もの研究費が与えられている。患者団体は、経済的損失等から試算し、慢性疲労症候群は、250万ドル(約280億円)程度の研究費が妥当であるとしている。 そのような細々とした研究であったが、昨年度にアメリカ国立衛生研究所(NIH)の所長が、「科学がまだ解明できていない多くの謎めいた病の中で、慢性疲労症候群は最も困難なものであるとわかっている。刷新された研究に集中することにより、困難かつ衰弱させる病気の原因を特定し、予防や治療が開発されることを願っている。」と発言し、所内の国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)で、慢性疲労症候群の研究を始めることとなった。 研究の詳細は以下のとおり。 被験者は、感染症後に発症し、カナダ・コンセンサス診断基準(CCC)・IOM・Fukuda and Reevesを含む全ての診断基準を満たすこととする。 労作後倦怠感(PEM)が基準とされ、運動負荷の前後での広範囲な調査を行う。 コロンビア大学のDr. Ian Lipkinが、研究デザイン・方法について研究員に助言をする。 専門医が、被験者の選別を行い、多施設研究に参加した者も含んでいる。 対照グループに、感染症後に発症した慢性疲労症候群患者と、感染症から回復した患者を比較するために無症状性のライム病が選ばれ、さらに明らかに精神的な病気であるが、神経症状を呈している機能性運動異常症(Functional Movement Disorder)も対照グループとする。 40名の感染症後に発症した患者を集めようとしており、長期的に研究を行い、時間とともに症状がどう変化するかを調べる 調査は広範囲に及ぶ。 これまでとは違い、明らかにNIHは慢性疲労症候群に対して力をいれているようにみられ、所長はアンプリジェン・リツキシマブを治療薬として治験を行うことも示唆しており、概ね患者団体にも評価されている。新しく行われる研究に対する疑問についても、担当者と患者団体等と何度かミーティングが行われており、意思疎通もなされている。 まだまだ、患者団体が妥当とする250百万ドルという研究費には及ばないが、一つのステップを上がったことは確実で、この研究がさらなる研究の必要性を訴えることができ、慢性疲労症候群が受けるにふさわしいだけの扱いを受けることを期待する。 ※関連記事 Health Rising 'Hear More Tuesday about the NIH Clinical Study during CDC’s Grand Rounds' Occupy CFS 'The NIH Plan' ...
#ME Actionに、'Basic research and drug trials under discussion at the NIH'が掲載されました。 アメリカ国立衛生研究所(NIH)のデイレクター Dr. Francis Collinsが、基礎的な研究(メタボロミクス・マイクロバイオーム・免疫・医用画像処理に加え、リツキシマブ・アンプリジェンの治験を始める可能性もあると述べた等が記されています。...
#ME Actionに、'AUTOANTIBODIES FOUND IN SUBSET OF CFS PATIENTS'が掲載されました。 神経伝達物質受容体を抗原とする抗体が慢性疲労症候群(ME/CFS/SEID)患者の29.5%で上昇しており、特にG蛋白質結合受容体(GCPRs)であるβ2アドレナリン・ムスカリンM3/M4受容体抗体が高く、リツキシマブ投与後にβ2・M4自己抗体が著しく低下しすることから、リツキシマブで効果がでる患者のバイオマーカーになる可能性がある。 最近の研究で、β1,β2-アドレナリン作動性受容体の自己抗体は体位性起立性頻拍症候群(POTS)で見つかっており、抗βアドレナリン受容体抗体は起立性低血圧・拡張型心筋症・シャーガス病、抗ムスカリン自己抗体は重症筋無力症・シェーグレン症候群・統合失調症等自己免疫疾患・神経学疾患でも見つかっており、バセドウ病では両抗体ががみつかっている 慢性疲労症候群のサブセットは感染症によって引き起こされる自己免疫疾患である可能性がある等がBrain, Behavior, and Immunity 'Antibodies to ß adrenergic and muscarinic cholinergic receptors in patients with Chronic Fatigue Syndrome.'に報告されている等が記されています。 ※関連記事 ME Association 'New study sheds more light on why some people with ME/CFS may respond to rituximab ' ...
New Scientistに、'Antibody wipeout found to relieve chronic fatigue syndrome'が掲載されました。 ノルウェーで29名の慢性疲労症候群の患者にリツキシマブを投与し、18名の症状が改善した等が記されています。 リツキシマブとは抗癌剤で、抗体を産生するB細胞を全滅させる作用があり、 慢性疲労症候群の症状が改善したのは、 抗体により血液の循環が正常に行なわれていなかったが、 抗体がなくなったことにより症状が改善したのではという仮説を、 治験を行った研究者らは語っており、 また、150名の大規模は研究も進行中だとのことです。 ※関連記事 PLOS One 'B-Lymphocyte Depletion in Myalgic Encephalopathy/ Chronic Fatigue Syndrome. An Open-Label Phase II Study with Rituximab Maintenance Treatment' 科学検定 '【科学ニュース】抗体の消滅で慢性疲労症候群が緩解' New Scientist 'Chronic fatigue breakthrough offers hope for millions' Phoenix Rising 'Fluge & Mella’s pre-trial study highlights life-changing potential...
The Journalに、'Newcastle University scientists showcase work to tackle ME'が掲載されました。 英ニューカッスル大で、百万ポンド(約1億5千万円)の研究費が与えられ、抗がん剤リツキシマブが治療に使えるか・なぜ慢性疲労症候群(ME/CFS)患者が低血圧であるのか・炎症が疲労の症状にどのように影響するのかを研究する等が記されています。...
ProHealthに、'ME/CFS strongly associated with later life non-Hodgkin lymphoma: Medicare statistics'が掲載されました。 慢性疲労症候群(ME/CFS)患者は、後に非ホジキンリンパ腫(NHL)発症のリスクが高まる等が記されています。 ※関連記事 About.com: Fibromyalgia & Chronic Fatigue 'Cancer Risk Linked to Chronic Fatigue Syndrome' ...
KHASTV5で、'A look at Chronic Fatigue Syndrome'が放送されました。 ノルウェーでホジキンリンパ腫と慢性疲労症候群(ME/CFS)と診断された患者が、抗がん剤のリツキシマブを投与し改善した等が語られました。 ...
Mail Onlineに、'Cancer drug 'key to treating chronic fatigue' as experts say syndrome may be caused by defective immune system' ノルウェーのHaukeland University Hospitalで、慢性疲労症候群(ME/CFS)患者に、抗がん剤 リツキシマブを投与し、三分の二の患者が回復したという報告は、リツキシマブは、抗体を生成する白血球の表面のたんぱく(B細胞)を壊す作用があるため、慢性疲労症候群(ME/CFS)は、自己免疫疾患であると示唆される等が記されています。 ※関連記事 BBC 'Immune system defect may cause ME' ABC NEWS 'Chronic Fatigue Syndrome: Study Supports Autoimmune Disease Theory' ThirdAge.com 'Chronic Fatigue Syndrome is an Autoimmune Disease, Study...
New Scientistに、'Chronic fatigue syndrome eased by cancer drug'が掲載されました。 抗がん剤であるリツキシマブが、慢性疲労症候群(ME/CFS)患者15人中10人の症状を和らげた等が記されています。 ※関連記事 EurekAlert 'B-lymphocyte depletion using the anti-CD20 antibody rituximab in chronic fatigue syndrome' WebMD 'Cancer Drug May Also Treat Chronic Fatigue Syndrome' Prohealth 'Rituximab trial remissions suggest CFS is an autoimmune illness - for subset at least' PBR 'Rituximab proven to treat...