研究

Shoutout About MEに、'CDC study finds CFS is physical, not mental'が掲載されました。 アメリカの7ヶ所に、450人の患者を集め、2012年から始まった慢性疲労症候群(ME/CFS)マルチサイト臨床評価研究を、アメリカ疾病予防センター(CDC)が行い、健康関連QOLを測るSF-36尺度で、メンタル・感情的な機能は正常に近いことが示された等が記されています。...

#ME Action Networkに、'VOTE: USAWG REQUESTS TO NINDS DIRECTOR'が掲載されました。 複数の患者団体・ブロガー・個人の活動家が集まったThe US Action Working Group (USAWG) が、アメリカ国立衛生研究所(NIH) 国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)に対する要望(pdf)を掲載しており、賛同できるかの投票を募っています。 要望の要約は以下の通りです。 慢性疲労症候群(ME/CFS)の臨床医・専門研究者を活用する。 ME/CFSの戦略計画の開発・実施・監視等の永続的な従事のため、相互間で進行していけるように、患者と専門団体と共同作業する。 NIHとP2Pで推奨されたとおり、研究のためのコンセンサスが得られた診断基準・研究標準の同意に達するためにME/CFSの専門家を招集する。 ME/CFSの科学的な進展のためには、サブセットを特定・特徴づける。 ME/CFSへの資金がどのようなプロセスを経ているかのレビューを行う。 毎年、ME/CFSのRFAを発刊する。 Dr. Ian LipkinのME/CFSへの携わりをモデルとする。 最高のケアを広げ模範とし、高い品質の研究を統合するため、ME/CFSの専門医師と協力し、中核的研究機関を設立する。 次世代のME/CFSの臨床医・研究医を教育するため、教育のための費用授与と協力をする。 Trans-NIHチームがミーティングでとりあげたアイデアと、以下の4つの事柄を採用する。 ...

Health Risingに、'Novel Finding Sparks NIH Chronic Fatigue Syndrome (ME/CFS) Gut Study'が掲載されました。 アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)で、慢性疲労症候群(ME/CFS/SEID)の抗体によるバイオマーカーのため、アメリカ国立衛生研究所(NIH)が20万ドル(2,280万円)が、米コロンビア大学 Dr.Armin Alaediniに授与された等が記されています。 中枢神経系を攻撃する抗体を探そうとしたがみつからず、慢性疲労症候群患者のサブセットに、グルテンに対する抗体の上昇がみられ、重症度との関連もみられた。セリアック病との反応とも異なっている。グルテンへの抗体だけではなく、腸管壁浸漏症候群(LGS)の調査も行う。 ※関連記事 Bateman Horne Center 'BHC Collaborates on NIH Funded Study to Identify ME/CFS Antibody Biomarkers' ...

#ME Action Networkに、'Australian scientists make breakthrough in Chronic Fatigue Syndrome testing.'が掲載されました。 オーストラリア グリフィス大学で、慢性疲労症候群(ME/CFS/SEID)・多発性硬化症(MS)患者の白血球のサブセットであるCD8陽性T細胞の異常によるバイオマーカーになりうるものを発見した等を、Hindawi 'A Preliminary Comparative Assessment of the Role of CD8+ T Cells in Chronic Fatigue Syndrome/Myalgic Encephalomyelitis and Multiple Sclerosis'に報告している等が記されています。 ※関連記事 ABC News 'Australian scientists make breakthrough in Chronic Fatigue Syndrome testing' EurekAlert 'Screening test for chronic...

#ME Actionに、'Big donations speeding up Big Data Study'が掲載されました。 オープン・メディシン・ファウンデーション(OMF)が、End ME/CFS Projectと名付けられたビッグデータ研究のため、匿名からの寄付で、1,650万ドル(約1億9千万円)が集まった。 このビッグデータの研究で臨床で利用できるバイオマーカーを開発するようにデザインされている等が記されています。...

アメリカ疾病予防センター(CDC)での病例検討会で、アメリカ国立衛生研究所(NIH)で慢性疲労症候群(ME/CFS/SEID)研究の主任研究員Dr. Avindra Nath等が、所内で新しく始まる研究についてプレゼンを行いました。 研究は以下の3つのフェーズに分けて行います。 Phase 1 横断研究により、慢性疲労症候群の表現形・病態生理学を明らかにする。 Aim 1 病気のすべての分野の詳細な精査を行い、臨床像を明確にする。 Aim 2 関連している脳回路を明確にするため、脳のf-MRIを用い、疲労の生理学的基礎を明確にする。Metabolic chamberの代謝を調べ、自律神経の調査に加え、経頭蓋磁気刺激法(TMS)も行う。これらの検査は運動後に行う。 Aim 3 脳髄液と血液の免疫学的な調査を行う(1,500サイトカイン・2,500のプロテイン)。消化器や喉頭のマイクロバイオームも調べ、脳髄液に対し、プロテオミクスとメタボローム解析を行う。 Aim 4 被験者から採取した細胞・血清から、実験的に症状を再現できないかという新しい試みを行う。 Phase 2 バイオマーカー・長期の研究を行う。 Phase 3 Phase 2で特定されたバイオマーカーの介入試験を行う。 主任研究員: Dr. Avindra Nath 主任治験担当医師: Dr. Brian Walitt 執行委員: Dr. Elizabeth Unger (CDC), Dr. Ian Lipkin (コロンビア大学) ※関連記事 #MEpedia 'NIH Post-Infectious ME/CFS Study' #ME Action 'Transcripts and Slides from Dr Nath’s talk...

昨年度、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の所長Dr. Francis S Collinsが、慢性疲労症候群(ME/CFS/SEID)の研究を加速させると宣言した。 NIHが授与している疾病に対する研究費は、年間で合計300億ドル(3兆4千万円)程度にも及ぶ。しかし、慢性疲労症候群は、わずか500 ~600万ドル(5億7千万円~7億円)程度を行き来していた。2015年度は、265の区分において249位であり、花粉症や男性性薄毛より研究費が少なく、トゥレット症候群と同じぐらいの研究費である(参照:NIH - RCDC)。その一方で、同程度の障害レベルである多発性硬化症(MS)は、アメリカで患者数が40万人にもかかわらず、9,400万ドル(約110億円)の研究費が与えられており、いまやQOLは遥かに上回っているHIV/エイズには、30億ドル(約3400億円)もの研究費が与えられている。患者団体は、経済的損失等から試算し、慢性疲労症候群は、250万ドル(約280億円)程度の研究費が妥当であるとしている。 そのような細々とした研究であったが、昨年度にアメリカ国立衛生研究所(NIH)の所長が、「科学がまだ解明できていない多くの謎めいた病の中で、慢性疲労症候群は最も困難なものであるとわかっている。刷新された研究に集中することにより、困難かつ衰弱させる病気の原因を特定し、予防や治療が開発されることを願っている。」と発言し、所内の国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)で、慢性疲労症候群の研究を始めることとなった。 研究の詳細は以下のとおり。 被験者は、感染症後に発症し、カナダ・コンセンサス診断基準(CCC)・IOM・Fukuda and Reevesを含む全ての診断基準を満たすこととする。 労作後倦怠感(PEM)が基準とされ、運動負荷の前後での広範囲な調査を行う。 コロンビア大学のDr. Ian Lipkinが、研究デザイン・方法について研究員に助言をする。 専門医が、被験者の選別を行い、多施設研究に参加した者も含んでいる。 対照グループに、感染症後に発症した慢性疲労症候群患者と、感染症から回復した患者を比較するために無症状性のライム病が選ばれ、さらに明らかに精神的な病気であるが、神経症状を呈している機能性運動異常症(Functional Movement Disorder)も対照グループとする。 40名の感染症後に発症した患者を集めようとしており、長期的に研究を行い、時間とともに症状がどう変化するかを調べる 調査は広範囲に及ぶ。 これまでとは違い、明らかにNIHは慢性疲労症候群に対して力をいれているようにみられ、所長はアンプリジェン・リツキシマブを治療薬として治験を行うことも示唆しており、概ね患者団体にも評価されている。新しく行われる研究に対する疑問についても、担当者と患者団体等と何度かミーティングが行われており、意思疎通もなされている。 まだまだ、患者団体が妥当とする250百万ドルという研究費には及ばないが、一つのステップを上がったことは確実で、この研究がさらなる研究の必要性を訴えることができ、慢性疲労症候群が受けるにふさわしいだけの扱いを受けることを期待する。 ※関連記事 Health Rising 'Hear More Tuesday about the NIH Clinical Study during CDC’s Grand Rounds' Occupy CFS 'The NIH Plan' ...

#ME Action Networkに、'CDC Grand Rounds on ME/CFS Tuesday'が掲載されました。 今週火曜日(米時間)に、アメリカ疾病予防センター(CDC)の月例症例検討会で、4つのプレゼンテーションが行われ、アメリカ国立衛生研究所(NIH)所内ではじまる研究のプレゼンテーションを、神経免疫学が専門の主任研究員 Dr. Avindra Nathが行います。 当日の模様は、CDC-Public Health Grand Roundsで生中継されます。 4つのプレゼンテーションは以下のとおりです。 Dr.Charles W. Lapp - "Clinical Presentation of Chronic Fatigue Syndrome" Dr. Elizabeth R. Unger - "Public Health Approach to Chronic Fatigue Syndrome" Dr. Anthony L. Komaroff - "Lessons from the Institute of Medicine and...

12の米患者団体、77名の医師・研究者等が、致命的な欠陥があるとして、第三者によるレビューのためローデータの提出等を求めているPACE Trial論文とはどういうものなのか。 PACE Trialとは、イギリスの精神科医等が政府から5百万ポンド(約8.2億円)の研究費によりなされた大規模な治験であり、適応ペーシング(APT)・認知行動療法(CBT)・段階的行動療法(GET)・専門医による治療(SMC)の4つの治療法の効果を調べ、認知行動療法・段階的行動療法を受けた患者が優位に症状が改善したという結果が、2011年にランセット誌(精神医学)”Rehabilitative treatments for chronic fatigue syndrome: long-term follow-up from the PACE trial”と題し掲載された。 その結果、メディアでは「ポジティブシンキングと運動の恐れを取り除くことで回復する」「疲れている患者は、外に出て運動することが最善の回復方法」「精神療法が慢性疲労症候群を改善」等と報道がなされた。さらに、各国の治療ガイドの中に認知行動療法・段階的行動療法が有効な治療の中に含まれることとなった。 当初より患者団体などから批判されていたが、昨年、公共衛生ジャーナリストのDavid Tuller氏が、Virology Blogに、‘TRIAL BY ERROR: The Troubling Case of the PACE Chronic Fatigue Syndrome Study’と題する記事で、PACE Trialの致命的な7つの欠陥をを掲載したことにより、批判が加速した。欠陥のいくつかは以下のようなもの。 回復したとする基準の変更 SF-36という健康関連のQOLを測定する尺度をPACE Trialでも採用されていたが、途中で回復基準を広げ、慢性疲労症候群患者のままでも回復したと分類された。実際、13名の被験者は、治験の最初から回復していると分類されている。 治験の途中で、被験者に段階的行動療法と認知行動療法が功を奏しており、イギリス政府から推奨されており、現段階で受けられる最良の治療だというニュースレターを送っていた。 広範囲な患者になってしまうOxford診断基準を用いており、うつ病が一次的な患者も含まれていた。 英患者団体はME Associationは、段階的行動療法(GET)を受けた後、症状がどうなったかというアンケートを2012年におこなったが、80%が症状が悪化したと返答した。 いまだに、研究者等はローデータを出すことを拒んでいるが、先んじてアメリカ国立衛生研究所(NIH)のサイトには、推薦している治療から、認知行動療法(CBT)・段階的行動療法(GET)は省かれた。 ※関連記事 #ME Pedia 'PACE trial' Health Rising 'Investigative Reporter Shreds PACE CBT/GET Trial: Calls Mount for...