米 慢性疲労症候群(ME/CFS)の強力な証拠・バイオマーカーも


The Independentに、’Scientists claim to have ‘robust’ evidence that chronic fatigue syndrome has biological cause‘が掲載されました。

発症してから3年以内の慢性疲労症候群(ME/CFS)患者には、健常者に比べ、サイトカイン(インターフェロンガンマ等)が高いことを発見したとコロンビア大学がScience Advances ‘Distinct plasma immune signatures in ME/CFS are present early in the course of illness‘に報告しています。

バイオマーカーの候補ともなり、研究を指揮したMary Hornig医師は、「この発見は、何百万人者患者がすでに知っている慢性疲労症候群が精神疾患ではないということを裏付ける証拠になる」と語っている等が記されています。

※字幕を表示するには「CC」をクリックしてください。

この研究に対する記事は、すでに100を大幅に超えているようで、まだほとぼりが覚める感じはしないです。

今回の研究では、コロンビア大学のDr. Mary Horningがリーダーですが、同じくコロンビア大学のウイルスの権威で、患者の消化器内のバクテリアを研究するための資金をクラウドファンディングで集めるプロジェクト Microbe Discovery Projectの主任Dr. Ian Lipkinも加わっており、共著者に元IACFS代表であったDr. Nancy Klimas、ハーバード大学 Dr. Anthony Komaroff、スタンフォード大学 Dr. Jose Montoya、コロンビア大学 Dr. Ian Lipkin等、慢性疲労症候群研究で名高い人物が加わっています。

患者246名という大規模なコホート群により行われ、発症後3年以内の患者のみを調べられました。
サイトカインの異常が病気の早期のみにみられ、病気が長期に渡るとその異常はみられなくなるからです。

サイトカイン インターフェロン-γ(IFN-γ)は、伝染性単核球症を引き起こすエプスタイン・バール・ウイルス(EBV)を含む多くの感染症と関連性があり、サイトカインのレベルは重症度では説明できないそうです。

病気によるステージがあるということは、ステージごとに治療が異なることと、早期のステージでの治療を受けられるかどうかは予後に著しく影響を及ぼすことになるとも研究のリーダー Dr. Mary Horningは述べています。

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7 Responses to 米 慢性疲労症候群(ME/CFS)の強力な証拠・バイオマーカーも

  1. 斎藤 のコメント:

     こんばんは
    ポストポリオ症候群では脳内炎症(脳脊髄液中に異常なサイトカイン産生)の治療研究に
    免疫グロブリン静注療法IVIGがこれまでスウェーデン カロリンスカ研究所が進めてきましたが
     最近 米国 Dalakas博士(元NIH神経科学部門責任者)らを中心に世界的規模・長期計画でIVIG研究が開始されました。
     慢性疲労症候群でも治療としてIVIG研究が進む事を期待しております。
    https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02176863

  2. vincent のコメント:

    斎藤さん、コメントありがとうございます。

    慢性疲労症候群で免疫グロブリンはあまり効果がよくなかったようです。
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2239975
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9236484

    IVIGというのは、一般的な免疫グロブリンとは違うものでしょうか?

    • vincent のコメント:

      免疫グロブリンも複数の種類があるようなので、
      効くものがでてきてもおかしくはないかもしれないですね。
      でも、これって高額なのですよね?

  3. 斎藤 のコメント:

    1990年に既にIVIG研究していると言う事は サイトカインの存在を認識していたが
    計測する技術がなかったと言う事ですね。

    免疫グロブリンは現実的には多くの神経免疫疾患に劇的に効果がないようです。
    カロリンスカ研究所は血液脳関門をIVIGを十分通過させる事が出来ない事が
    大きな原因ではないか?という考えが有ります。
    この血液脳関門を薬剤を通過させる技術の開発が スイス ロッシュ社で進んでいるようです。
    どちらにしても多くの神経免疫疾患でも効果が少なくて苦戦しているのが現実かもしれません。その点でCFSでも手法が見直しされるかもしれません。

    IVIGは人の血液から採取されるので一般的なものだと思います。

  4. Kazuhiro Matsuda のコメント:

    There is a similarity in the symptoms among Dementia, Autism, ME/CFS/FM, Lyme disease, GWI, ALS, MCTD, SLE, RA, Multiple sclerosis, Malignancy (Cancer) and Mycoplasma Infectious Diseases (MID).
    https://www.facebook.com/groups/1459595354295135/

  5. 斎藤貞宏 のコメント:

    日本の場合は 非麻痺性ポリオ患者のポストポリオ症候群者は推定7万~21万人
    いると考えられています。戦後の混乱期 発熱したが麻痺が出なかったポリオ患者は
    その当時 ポリオと認定されていません。よって 日本の場合 慢性疲労症候群の患者の中に万人単位の非麻痺性ポリオ患者でPPSを発症した人が慢性疲労症候群と御認識されている可能性が高い事に注意が必要ではないでしょうか?特に1962年ごろまでに生まれた慢性疲労症候群の患者はポリオと認定されていない非麻痺性ポリオ患者のポストポリオ症候群の可能性がかなり高いです。

    米国ウキぺディアによると非麻痺性ポリオ患者の14%~42%がポストポリオ症候群になると言っている
    Post-polio syndrome is documented to occur in cases of nonparalytic polio
    (NPP). One review states late-onset weakness and fatigue occurs in 14% to
    42% of NPP patients
    https://en.wikipedia.org/wiki/Post-polio_syndrome (Bruno博士らの研究)

      日本のウキペディアでの「ポリオ」情報では
    ポリオウイルス感染の症状
    症状
    症例比率[2]

    無症状 72%
    軽微な症状 24%

    ◎非麻痺型
    無菌性髄膜炎 1–5%

    麻痺型急性灰白髄炎 0.1–0.5%
    — 脊髄ポリオ 麻痺型症例の79%
    — 延髄脊髄ポリオ 麻痺型症例の19%
    — 延髄ポリオ 麻痺型症例 の2%
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A5%E6%80%A7%E7%81%B0%E7%99%BD%E9%AB%84%E7%82%8E

    麻痺性ポリオ患者は日本で約5万人(感染者の0.1%)いるから非麻痺性ポリオ患者は推定50万人います。
    この50万人のうち14~42%がポストポリオ症候群と言う事で 7万人~21万人が発症すると言う事になります。

    非麻痺性ポリオ患者は発症当時の医療診断でポリオと診断されていない可能性がとても高いのです。
    (貧困な医療政策の時代 熱がでても麻痺が出なければポリオと診断されなかった)
    だから実は本当はポリオなのに診断されておらず、50歳前後で疲労倦怠感、筋力低下、痛みで
    慢性疲労症候群に診断されている可能性が高いのです。

  6. 斎藤貞宏 のコメント:

    米国の麻痺性ポリオ患者数と非麻痺性ポリオ患者数

    非麻痺性ポリオ患者 日本の推定 5万~10万人のポストポリオ症候群
    患者が慢性疲労症候群患者として流れている可能性が高いです。

    PHI(ポリオヘルスインターナショナル)のホームページより引用
    post-polio.org/ir-usa.html

    米国CDCによる統計調査

    1937~1950年
    非麻痺性ポリオ+麻痺性ポリオ 区別せず
    226,306人

    1951年~1997年

    麻痺性ポリオ 非麻痺性ポリオ
    104、890人 125、901人

    年度 麻痺性ポリオ ◎非麻痺性ポリオ  日本の非麻痺性ポリオ
    1951 10,037 人 18,349人         ?
    1952 21,269 36,610          ?
    1953 15,648 19,944          ?
    1954 18,308 20,168
    1955 13,850 15,135
    1956 7,911 7,229
    1957 2,499 2,986
    1958 3,697 2,090
    1959 6,289 2,136
    1960 2,525 665
    1961 988 324
    1962 792 148
    1963 396 53
    1964 106 16
    1965 61 11
    1966 106 7
    1967 40 1
    1968 53 0
    1969 18 2
    1970 31 2
    1971 17 4
    1972 29 2
    1973 7 1
    1974 7 0
    1975 8 0
    1976 12 2
    1977 17 1
    1978 9 6
    1979 26 8
    1980 8 1
    1981 6 0
    1982 8 0
    1983 15 0
    1984 8 0
    1985 7 0
    1986 8 0
    1987 6 0
    1988 9 0
    1989 11 0
    1990 6 0
    1991 10 0
    1992 6 0
    1993 4 0
    1994 8 0
    1995 6 0
    1996 5 0
    1997 3人 0人

    以下省略

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