慢性疲労症候群(ME/CFS)はストレスにより発症しないのか?


慢性疲労症候群(ME/CFS)は、日本ではストレスや疲労が原因であると言われているが、
それは間違っていると慢性疲労症候群(CFS)をともに考える会は主張しているが 、
それは本当なのか?
日本ではそれらが原因だとしたら海外では、そう思われていないということだろうか?

まず、医学的な語句の整理から行わないと前に進まない。
医学用語の原因とは病気を起こしている一番の根元であって、
他の多くの疾病と同様、慢性疲労症候群(ME/CFS)の原因はいまだに不明であるというのは、
誰も疑わないであろう。

そして、病気を発症させるきっかけになるものは引き金・トリガーと呼ぶ。
慢性疲労症候群(ME/CFS)では、感染症・出産・外傷・化学物質等がそれらに入る。

最後に、発症の可能性を高めるものは危険因子 リスクファクターと言われる。
慢性疲労症候群(ME/CFS)では、年齢・性別・遺伝子的脆弱性等である。

ともに考える会の篠原三恵子氏はそれらの区別がついていない可能性さえあるが。

では、英語で主要な機関・サイトでは慢性疲労症候群(ME/CFS)はどう書かれているか。

まず、アメリカ疾病予防センター(CDC) 慢性疲労症候群(CFS)のページ

“Conditions that have been proposed to trigger the development of CFS include virus infection or other traumatic conditions, stress, and toxins.”

引き金として、ウイルス感染・トラウマ的な症状?(ちょっと訳に自身がない)・ストレス・毒物が上げられている。

そして、イギリス保健サービスのContributing factors(発症を促せるもの)の一つに、

“exhaustion and mental stress”

極度の疲労とメンタルなストレス。

続いて、MAYO CLINICの、慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome)のページの危険因子 リスクファクターの一つとしてあげられているライフスタイルに、

“People who are overweight and inactive are more likely to develop chronic fatigue syndrome. Stress also appears to be a factor.”

最後に、ストレスが要因になるようだと。

About.com Fibromyalgia & Chronic Fatigueの、Who’s at risk(誰が罹りやすいか)の一つに、

“People with high levels of stress in their life are more likely to develop ME/CFS.”

高いストレスの状況にある人の方が、慢性疲労症候群(ME/CFS)を発症させやすいと。

そして患者団体はどう言っているのか。

A weakened immune system is another component, perhaps from chronic stress or an illness,
引用元 ‘Ongoing exhaustion can have multiple causes

CFIDS Association代表Kim McCleary氏が慢性疲労症候群を発症させる要因を3つ上げ、その1つに慢性的ストレスにより免疫が低下することによると語っている。

ストレスは原因ではないが、危険因子あるいは引き金になるということは、
海外でも言われていることであって、日本でだけではない。
ただ、疲労から発症すると書かれているのはかなり稀だけれどね。

つまり、ともに考える会の篠原氏は偽っているのか、認識不足なのかはよくわからないが、
誤った主張をしているということである。

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2 Responses to 慢性疲労症候群(ME/CFS)はストレスにより発症しないのか?

  1. 山田 のコメント:

    厚生労働省疲労班 倉恒弘彦氏の「慢性疲労に陥るメカニズム、環境要因、遺伝的背景」を読むとCFSの誘引として5つ上げています。
    ①精神的ストレス
    ②身体的ストレス
    ③物理的ストレス
    ④化学的ストレス
    ⑤生物学的ストレス(ウイルス、細菌、寄生虫等)
    これが誘引ですが、この精神的ストレスを語るときに忘れてはいけないのは、ほとんどの人がヘルペスウイルスやエプスタインバーウイルスに既に感染していることです。
     精神的ストレスが誘引となり免疫力が低下して潜伏感染しているヘルペスウイルスやEBVが再活性化してサイトカインが産生され内分泌異常、免疫異常、代謝異常が起きて慢性疲労症候群状態になると私は解釈しています。
     精神的ストレスがトリガーと言ってもベースに潜伏ウイルス感染が既にあったうえでCFSになっていると考えています。精神的ストレス単独でCFSになるとは思っておりません。みなさんの意見を聞きたいです。

  2. admin のコメント:

    山田さん

    いつも、コメントありがとうございます。

    ストレス→免疫低下→ウイルスの再活性化は一応仮説ですが、
    可能性はありますね。

    精神的ストレス単独でCFSにならないということですが、
    病理は複雑ですので当然だと思いますよ。
    そもそも、HHV6,EBV,CMVはほとんどの人が感染してますからね。

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