サイエンス誌 XMRV 終わった・ことは終わった・終わり(イタリア語)・火は消えた・終わり


サイエンス誌に、’False Positive(誤って陽性)’が昨年度2011年の9月に掲載されました。
重要なものだったんだけれど、長文でいろんなことが書かれていたため、
まとめるのが難しかったので今頃に・・・

最初のページには、男性が「XMRV陽性」と記された赤いTシャツを着た絵が最初に。
そして、書き出しの最初はこうだ。

“Done. Case closed. Finito, lights off, The End.”

終わったというような意味の言葉が5つもならび、その中にはイタリア語も含まれる。
自身が発表した論文を恥じ入るかのように、自虐的なまでの文章である。

最初に、Dr. Judy Mikovits。WPIという研究所のリーダーで、2009年度の論文を報告した人物。
その人の見解は。

“I don’t care if nobody else in the world wants to work on it. Fine, leave us alone!”

「世界の誰も取り組みたくなくても気にしない。いいよ、ほっといて。」と。
この後、Judy Mikovitsは、プレゼン捏造疑惑・研究所から解雇・自閉症の会議でのエビデンスなしの発言・研究所のPC 機密情報を盗んだことで逮捕にまでいたり、次々とスキャンダラスな追い打ちが続くことに。

タフツ大学 Dr. John Coffinは、

“I begin comparing Judy Mikovits to Joan of Arc. The scientists will burn her at the stake.,
but her faithful following will have her canonized.”

Dr. Judy Mokovitsとジャンヌ・ダルクとなぞらえ始めている。
科学者等は、彼女を火あぶりの刑にするだろうが、忠実な信奉者は彼女を聖者にするだろうと。
ウイルス学者等は、たわごと・研究費の無駄・感染の恐怖をあおったなどと辛辣にDr. Judy Mikovitsを批判。
ただ、ほとんどの者がDr. Judy Mikovitsを信じなくなったようだが、
少数ではあるが、信者がいるということだ。

これと同様のことがあって、Osler’s webという書物を著したジャーナリストHillary Johnsonがいるが、
アメリカ疾病予防センター(CDC)が、慢性疲労症候群(ME/CFS)患者にHTLV-Ⅱに似たレトロウイルス発見されたが、
陰謀により葬り去ったというのだ。
アメリカの比較的大きな某患者団体の代表もこれを信じているとか。
私はこの人と多少コンタクトあるんだけどね。それは私は信じられないよ・・

一連のXMRV騒ぎが大きくなったのは、このことも関与しているようで、
その当時発見されたレトロウイルスがXMRVとして検出されたのだと。
同じレトロウイルスでもHTLV-ⅡとXMRVでは大分違うと思うけどね・・・
日本の患者会 ともにかんがえる会の代表 篠原三恵子氏もこれを信じているらしい。
イギリスにおいても、精神科医が陰謀により慢性疲労症候群(ME/CFS)という疾病が存在すると信じて、
精神疾患にしようとしていると信じている患者がいるとか。
日本人だと信じられないようなことを欧米の一部で信じられているということ。

次はアメリカの患者団体 CFIDS Association代表 Kim McCleary氏のコメント。

“We tried to temper things early on, and we were criticized heavily on for raining on the parade.”

早く事を鎮めるようにした。raining on the paradeの意味は分からないや・・
騒ぎすぎて、激しく批判されたってことかな?
この患者団体も、XMRVには見切りをつけた。

キングズカレッジのDr. Simon Wessely。慢性疲労症候群(ME/CFS)を精神疾患だとし、
患者等からたくさんの脅迫文が送られた医師である。

“People will rather go over the Niagara in a barrel than ever getting involved in CFS again.”

人々は慢性疲労症候群(ME/CFS)に関わるより、樽に乗ってナイアガラの滝に飛び込む方を望むだろうと。

イギリスでの患者の過激性は以前より問題となっていたが、
2009年度のサイエンス誌のXMRVの論文が発表された後さらに過激さを増したらしい。
ほれみろ、XMRVが原因で精神疾患ではないじゃないかみたいな感じで。
過激派は、XMRVを支持し、認知行動療法(CBT)を批判し、
ネット上での誹謗中傷は激しいものであった。
役所に出勤する研究者に、突然、XMRVについての質問をし、
その場面をビデオに録画しYoutubeにアップロードし公開したり。

ロンドン大学での研究で、XMRVが検出されなかった論文を出したが、
意図的に検出されないように謀ったなどと言いがかりをつけ研究者等に脅迫文がおくられた。
ロンドン大学の研究者は、「脅迫文が送られてくるのに、研究を続ける人がいるか」と発言し、
研究をやめていったとか。

今からみれば、XMRVを検出した論文をだした研究者は患者に大きな損失をあたえ、
XMRVが検出されなかった論文を出した方は患者にとって益になったのであって、
益になったほうを批判し、損失を与えた方を称えたという全く理不尽なことが行われたのだ。
これは、私が前に記事にした、「日本での慢性疲労症候群(ME/CFS)の研究は遅れているのか?」と似てますね。

イギリスのメディアは比較的、患者寄りの記事を書いてたんだけれど、
BBC等が患者の過激性を取り上げて、振り子が逆に振れてしまった。
患者の立場が弱くなっているよう。
イギリスではこういった患者にかかわりたくないということから、
診察する医師も減っていっているとか。

敵である方が鋭い目でみている。
このDr. Simon Wessley。サイエンス誌に、XMRVが検出された報告では、
もし患者のサンプルが研究所のあるネバダ州からのものであり、
健常者のサンプルが他の地区のものであるなら、
XMRVは慢性疲労症候群(ME/CFS)と関連性がないのではとサイエンス誌に訴えている。

まだ、書きたいけど。そろそろ寝るのでもうちょっと待って下さい・・・(-_-)zzz

引用元 Science ‘False Positive

カテゴリー: コラム タグ: , , , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください